RPR工法は、電磁誘導加熱(IH)によって鋼板表面に発生した熱を利用し、被膜と鋼板素地間の界面結合を破壊し、鋼板表面の被膜を剥離させます。
RPR工法は従来の工法と比較し、以下のメリットが見込まれます。
RPR塗膜剥離装置は、ノルウェーRPR Technologies AS 社の製品であり、RPRは「Rubber & Paint . Removal 」の頭文字をとっています。
RPR工法では、まず鋼製の素地に対して、専用の誘導加熱ヘッドが起こすIH(誘導加熱)を利用して、局所的に鋼板の表面を加熱します。加熱により、塗膜と鋼板素地間の界面結合が破壊され、浮き上がった塗膜はスクレーパーやヘラなどで容易に除去できます。
RPR工法は、他の工法では除去が困難な500μm以上の厚いコーティング被膜や、厚塗りされた塗膜の除去に特に有効です。
※1 RPR工法ではIHによる加熱を利用するため、素地は鋼構造物である必要があります。素地鋼板厚は6mm以上で適用可能、9mm以上が推奨となります。
※2 有機・無機ジンクリッチ塗料、エッチングプライマー、金属溶射は除去できません。